泉Ry-O’s blog

当サイトはリンクフリーです。-This site is link free.-

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

蛇にピアス

予想よりも描写力があって、正直驚きました。 導入部の『スプリット・タン』にて掴まれ、その後もスルスルっと読んでしまいました。さすが大きな賞をもらうだけはありますね・・・。ややミステリィちっくな感じも、割と好き。 蛇にピアス (集英社文庫) 作者:…

パニック・ルーム

アメリカ映画にしては珍しく(?)、人間の本能や感情を強く前面に出した「ドラマ」 ストーリー自体は奇をてらったものじゃなく、先はある程度読めるもの。しかし、サスペンスタッチで母娘を中心とした「濃密な感情」による「ドラマ」が展開されて最後まで飽き…

実力も運のうち 能力主義は正義か?

ひたすら繰り返される主張、短すぎる結論 読むのにスゴく疲れました・・・。 ひたすら泥を掻き分け進んでるような感覚に陥りました・・・。 文章が構造的に重い。 怒りの論調でひたすら繰り返される、能力主義のデメリット。 短いサイクルで似た話が繰り返さ…

Q&A

ジワジワと事件の「幕」が開いていく感じが素晴らしい 面白かったです。多数の登場人物の視点を、読者に混乱させることなく、上手く使い分けています。 最後の終わり方がチョッチ「なんだかなぁ~」と思っいましたけど。かなり面白い作品なだけに、最後の〆…

夏の名残の薔薇

「スルメ」っぽい印象ですw 面白かったです。凝った構成になってますね。第二変奏に入った時、「???」となりましたけどねw再読したら、別の味が出てきそうです。そういう意味で「スルメ」っぽい印象ですw 【去年マリエンバートで】という映画が多々引…

象と耳鳴り

推理もの連作短編集。一つ一つがスッキリとまとまっていて、面白いです。若干、アタリorハズレはありますが・・・。個人的には給水塔の話が一番良かったですね。 「関根」という苗字にピンと来た方は、相当な恩田陸ファンですね・・・。私はあとがき読むまで…

夜のピクニック

異母兄妹の微妙な心情を丁寧に描き出した良作 恩田陸さんが最初に本屋大賞を受賞した作品 良かったですね~。人の心を丁寧に描いていて・・・。読み終わった後、爽やか。 オドロオドロしい作品が多い恩田陸さんには(笑)、珍しい作風。 心の葛藤が、恋愛起因…

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

「BtoCビジネスにおけるコミュニティを活用したブランディング」の話 読み始めはブランディング? コミュニティ???と この本の言いたい事がイメージ出来ませんでした。 消費者を巻き込んだ、アジャイル開発 と言葉が浮かんでから、パシッと頭に入りました…

コンサル一年目が学ぶこと

目次だけ見たら「何を今更」と思うが、読むと一つ一つ腹落ち。 「結論を先に話す」など、パっと見は当たり前すぎな事ばかり。 しかし、実際に読んでみると理路整然と語られていて感心することシカリ。 なかでも 「世界共通言語があるとしたら、英語じゃなく…

そして二人だけになった

森博嗣ワールドへの誘い 「とっても森博嗣チック」な作品。この1冊で完結しているのが良い。 短編集は一部が従来ファンへのサービス的な作品になっていたりするけど、この作品はS&Mシリーズ、Vシリーズとも繋がりは無いみたいだし。オレもモウ一度読み…

ネバーランド

爽やかな青春小説。 ドロっとした部分もあるけど、後味にそれが残らないですね。 少年4人が各々持つ、「秘密」の告白がドキドキさせて一気に読んでしまいました。 人の感情とそれに伴うオーラみたいなのが上手く描かれていて。読み手もその場面に立ち会って…

PostgreSQL徹底入門 第4版

良くも、悪くも、全部(以上)入り。 PostgeSQLの解説書としては、2019年10月の刊行なので比較的新しいです。 しかし今となってはv14が出ているので、少々ガッカリ感が・・・。 基本の部分は変わらないと思いますが・・・。 PHPによるアプリケーション作成(簡…

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

希望の種。世界は少しずつ良くなっている。 日本語訳は2019年1月の刊行で、およそ2年前の本となります。データを基に理論を展開していく内容なので、少し古いけど大丈夫かな?と始めは思いましたが、今になって読んでも有益でした。 森博嗣氏「Gシリーズ」の…

木洩れ日に泳ぐ魚

男と女、狭い部屋で腹の探り合い・・・。 スゴく!面白かったです。 少しずつ、少しずつ明かされていく「秘密」。そして最後に残った「もの」は・・・? 舞台設定は非常にシンプル! ものすごく!丁寧に描かれていて、(繰り返しますが)面白かったです。個人…

少し変わった子あります

森博嗣さんにしては珍しく(?)感覚的な作品です。 人の感性に関わる部分の分析といいましょうか。都市伝説っぽいお話をベースに、「食事をする」ことを通して色んな感触・感情が豊かに描かれます。池波正太郎さんばりの、ものすごく繊細な食卓描写ですwう~…

MOMENT

病院を舞台に生と死を見つめる この本を読んだからといって、生物永遠の課題にピリオドが打てるワケではありません。 でも共感と言うのかな・・・。真摯に他人の生を見つめ思い悩む有様に「あぁ。こういう気持ちを持っているのはオレだけじゃないんだ・・。…

蛇行する川のほとり

少女マンガチックな世界観に、読者を必殺する描写力 面白かった・・・。かなり少女マンガチックではありますがね。^^; 求めること、求められること、とか。人の醜くも美しい心が丁寧に描かれているというか。 ・多人数それぞれの視点から描いていく。・ミ…

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

自己肯定感の低い男が5回見た、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 映画館で5回みました。 その上でBlu-rayも購入しました。 心が久々に震えた映画でした。 ストーリーは3つの主軸が絡まりながら進んでいきます。 ※以下、ネタバレあり ギルベルトに大共感 ハ…