実力も運のうち 能力主義は正義か?
ひたすら繰り返される主張、短すぎる結論
読むのにスゴく疲れました・・・。
ひたすら泥を掻き分け進んでるような感覚に陥りました・・・。
文章が構造的に重い。
怒りの論調でひたすら繰り返される、能力主義のデメリット。
短いサイクルで似た話が繰り返されるので、進んでいるように感じられない。
1章~5章は冗長すぎます。
それに比して、結論や対案が短過ぎ。
これでは文句を言うだけで何も出来ない、どこかの野党です・・・。
行き過ぎた能力主義者にならないよう、自戒する為の本?
著者の主張は以下に集約されます。
・行き過ぎた能力主義(特に大学入試の競争)が社会を歪ませる。
⇒勝者の謙虚な心(「自分ひとりで達成できたことではない」という感謝の気持ち)が喪失され、
敗者は自己能力の低さによる屈辱感・喪失感が根深いものとなる。
⇒対案:大学入試に関して、一定以上の学力があれば後はクジ引きにすることにより過度の競争を抑える。
⇒対案:エリートの集まる金融業は虚業。課税制度の見直しにより実のある業にシフトさせる。
⇒対案:消費を主体として経済を考えるならば、所得税撤廃・消費税増税により比較的公平な仕組みになる可能性あり
政治的、社会学的な視点で語られているので、
私のような一般人が即座に活かせるような内容かと言うと・・・。
能力主義を掲げて他人を卑下できるほど優れてないだけかも(笑)
宗教や国家ではなく、経済レベルが考え方を似通わせるという点は
FACTFULNESSに通じるものがありました。