泉Ry-O’s blog

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夜のピクニック

夜のピクニック(新潮文庫)

異母兄妹の微妙な心情を丁寧に描き出した良作

恩田陸さんが最初に本屋大賞を受賞した作品

 

良かったですね~。
人の心を丁寧に描いていて・・・。
読み終わった後、爽やか。

オドロオドロしい作品が多い恩田陸さんには(笑)、珍しい作風。

心の葛藤が、恋愛起因で無いことも良かったのかも。

歩行祭」という、実際に存在するイベントをモチーフにしているところも好きです。

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本)

「BtoCビジネスにおけるコミュニティを活用したブランディング」の話

読み始めはブランディング? コミュニティ???と

この本の言いたい事がイメージ出来ませんでした。

消費者を巻き込んだ、アジャイル開発

と言葉が浮かんでから、パシッと頭に入りました。

 

筆者の主張をザックリ書くと

SNS等で制作過程(プロセス)を公開する事により、早期に収入とファンを獲得する」

です。

流石にBtoBではあり得ない話です。

ただ私が大規模プロジェクトを回す時、

出来るだけ多くの人を巻き込んだ方が効率良い

と考えているので、共感できる部分もありました。

 

もう一つ強く主張されている事として

「Why」が大事

というのがあります。

この部分は「信念」という言葉に置き換えて読んでました。

 

本の冒頭に「空中戦」という言葉が出てくるように

しっかりしたデータに基づいて語られているワケではありません。

話が飛躍し過ぎな部分もあります。

しかし、真理の一端を述べていると思います。

 

分量としては2時間程度で読み終える量です。

気になった方は是非。

 

 

コンサル一年目が学ぶこと

コンサル一年目が学ぶこと

目次だけ見たら「何を今更」と思うが、読むと一つ一つ腹落ち。

「結論を先に話す」など、パっと見は当たり前すぎな事ばかり。

しかし、実際に読んでみると理路整然と語られていて感心することシカリ。

 

なかでも

「世界共通言語があるとしたら、英語じゃなく数字」。

普段、英語の必要性に迫られてない私は、この点が非常に腹落ちしました。

また「課題管理表の運用」等は実際に私も実践している事で、

そういう意味でも共感できる点が多々ありました。

 

1年目の新人はもちろん、

部下を教育する立場のベテランにとっても

慧眼の1冊です!

 

 

そして二人だけになった

そして二人だけになった Until Death Do Us Part (講談社文庫)

森博嗣ワールドへの誘い

「とっても森博嗣チック」な作品。
この1冊で完結しているのが良い。

短編集は一部が従来ファンへのサービス的な作品になっていたりするけど、
この作品はS&Mシリーズ、Vシリーズとも繋がりは無いみたいだし。
オレもモウ一度読み返してみよう~かな~。

 

森博嗣ファンでまだ読んだ事無い人。
森博嗣作品まだ読んだ事ない人。
どちらにとっても、とっても!オススメ!

ネバーランド

ネバーランド (集英社文庫)

爽やかな青春小説。

ドロっとした部分もあるけど、後味にそれが残らないですね。

少年4人が各々持つ、「秘密」の告白がドキドキさせて一気に読んでしまいました。

人の感情とそれに伴うオーラみたいなのが上手く描かれていて。
読み手もその場面に立ち会っているかのような臨場感があります。

PostgreSQL徹底入門 第4版

PostgreSQL徹底入門 第4版 インストールから機能・仕組み、アプリ作り、管理・運用まで

良くも、悪くも、全部(以上)入り。

PostgeSQLの解説書としては、2019年10月の刊行なので比較的新しいです。

しかし今となってはv14が出ているので、少々ガッカリ感が・・・。

基本の部分は変わらないと思いますが・・・。

 

PHPによるアプリケーション作成(簡易なSNS)にガッツリ2章もページを使っていて、これには「???」でした。

(別の本でやれば良いんじゃないかな・・・)

「PostgeSQLの辞書」的なものを期待していたので、少々ガッカリ感が・・・。

DBの具体的な使用例を示すと、こうなっちゃったのかな???

 

「入門」をうたっているので、SQLの初歩から解説してくれるあたり

網羅性は素晴らしいです。

DBの世界に入ろうとしている方には強い味方となる本です。

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

希望の種。世界は少しずつ良くなっている。

日本語訳は2019年1月の刊行で、およそ2年前の本となります。
データを基に理論を展開していく内容なので、少し古いけど大丈夫かな?
と始めは思いましたが、今になって読んでも有益でした。

 

森博嗣氏「Gシリーズ」のテーマを彷彿とさせられました。

ファンなら( ̄ー ̄)ニヤリとしたハズです(笑)

 

著者の狙いとしては以下になります。
■人間の本能、古い情報がバイアスを掛けている。
  それらによって「現在の世界」が見えていない人々が多く、

  世界的な組織のトップレベルでも同様。
  データに基づいて知識のアップデートを行う。

 

私自身も著者の格好のターゲットとなった人間でした。
過去の情報(50年ほど前)で作られたイメージのまま、世界を見ていた事を痛感しました。
この本に出会わなければ、どれだけ遅れたままだったのか・・・空恐ろしくなる程でした。

そして、人間の本能が如何にバイアスにかかり易いのかも痛感!!

 

結構ボリュームありましたが、非常に分かり易い内容・文章でスラスラ読めました。

訳者の良さも大きいです。