黒と茶の幻想
30~40代の方が読むと、様々な面で共感
恩田陸さんの他作品とリンクしてます。
キーとなる人物が同じなんですが、ちょっとしたお楽しみ程度だから本作から読んでも無問題。
学生時代に知り合った、中年の4人(男2、女2)がY島(屋久島がモデル)を「旅」する中で邂逅する物語。
全4章で、一章ごとに主人公が変わり、視点が切り替わっていきます。
色っぽい話はさほどなく、それぞれに切実なものを心に秘めています。
中盤はジリジリとした流れ。
心理戦で、ドキドキ。
1章ごとに上手くまとめられつつ、作品全体としての筋もあり、読み終わると、色んな意味で満腹w
良作です!
また、相変わらず情景描写が美味いので、屋久島を旅している気分になります。
第3章は、自分とオーバーラップする部分がありましたね~。
望み
デストロ016
女子高生が、ひたすら殺戮するマンガ
デストロ246 の前日譚となる作品。
分類するとエロ&グロ系なんですかね。
言う程、エロ要素は濃くないんですが(笑)
個人的には「爽快アクション」に分類したいです。
(マンガなので、アレやコレは置いといて)
前作(デストロ246)は魅力的なキャラクターが3~5勢力に分かれて争う「パワーゲーム」も魅力の一つでした。
(でもゴチャゴチャせずにスッキリと分かり易い)
今作はマダ序盤のせいか、登場キャラが少なく「アクション」に焦点が合っている感じです。
もうちょっと「動く」キャラが増えてくれた方が好みかも。
今後の展開に期待。
ファンにとっての「ご褒美」は『仙崎』の正体が明かされたことですね。
小説・秒速5センチメートル
映画に負けないクオリティの高さ
冒頭だけ「単語の羅列感」が気になります。
書き慣れたのか、後半は特に気にならず。
映画版でも思ったけど、純文学的な味わい。
話の展開は地味だけど、映画より「更に丁寧に」人物の心情が描かれる。
特に第3章である【秒速5センチメートル】。
映画では一瞬しか出ない「彼女」にもスポットが当てられるし。
主人公(男)が(映画以上に)カッコ良く描かれ過ぎかなぁ~?
でも非常に共感できる部分もある。
映画版は切なさが強く残ったけど。
小説版は「大人になる過程」が残ったかな~
思いに引きずられるのではなく、良い形で自分の中に溶け込ませていくというか。
「ほのかな暖かさ」みたいな感覚を受けた。
まぁ、あぁいう映画を作る人だから、こういう小説も書けて不思議じゃないわなぁ。
期待通りでしたね。
世界のお金持ちが実践するお金の増やし方
サクサクと読み終わる、情報の分量と密度(初心者向けの内容)
内容的には、これから投資の世界に入るような初心者に向けたものです。
投資の経験者なら、1時間くらいでサクッと読める分量と密度。
転職、健康など人生全般に関して触れており、ガチガチの投資本じゃなかったのは個人的にガッカリ。
高橋ダン氏の考え方に参考になる部分もありましたので、完全に無駄では無かったかな~と思うのですが・・・。
(「逆戦略」とか「短期投資」とか)
この手の本ならお金の大学の方がオススメですかね。
コモディティにビットコインが入っている
コモディティの大切さを懸命に説かれていますが、ビットコインも含まれています。
これはちょっと違和感を感じました。
個人的にビットコインは「投機」と見ているからです。
私も昔はビットコインを買っていましたが、7万円だけ儲けて完全撤退しました。
世界のトレンドだと「投資」に入るんですかね??