泉Ry-O’s blog

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黒と茶の幻想

黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)

黒と茶の幻想(下) (講談社文庫)

30~40代の方が読むと、様々な面で共感

恩田陸さんの他作品とリンクしてます。
キーとなる人物が同じなんですが、ちょっとしたお楽しみ程度だから本作から読んでも無問題。

学生時代に知り合った、中年の4人(男2、女2)がY島(屋久島がモデル)を「旅」する中で邂逅する物語。
全4章で、一章ごとに主人公が変わり、視点が切り替わっていきます。

色っぽい話はさほどなく、それぞれに切実なものを心に秘めています。
中盤はジリジリとした流れ。
心理戦で、ドキドキ。

1章ごとに上手くまとめられつつ、作品全体としての筋もあり、読み終わると、色んな意味で満腹w
良作です!
また、相変わらず情景描写が美味いので、屋久島を旅している気分になります。

第3章は、自分とオーバーラップする部分がありましたね~。

 

 

 

横須賀Dブルース

横須賀Dブルース

チョイ悪オヤジの、チョイ悪話。

帯にある通り「笑って泣いて考えさせられる」。
これはノンフィクション風味な小説なのかな??


1話あたり5ページ前後なんで非常に読み易い。
でも1つ1つに「確かなもの」が込められていて、読み応えがある。

読み進む程、熟成されている感じ。
その味わい、極上である。


人生に潤いが足りない人、読むべし。

望み

望み

起きてしまった事に「たら、れば」は無い。

それでも答えを求めるなら。

愛知県弥富市で悲惨な事件が起きてしまいました。

本来、事件に無関係な人間が何か言ってはいけないと思います。

結果が重大かつ、非常にデリケートな問題だからです。

 

自分の子供を、このような事件の被害者にも加害者にもしたい為、

創意工夫と愛情をもって子育てをしなきゃいかんと思うばかりです。

 

それでも子供が事件関係者となった時の事を想像するなら・・・。

この映画には、その糸口があります。

 

現実と映画で共通するのは、マスコミ・報道の無慈悲さです。

世界を良くしていく為には、行き過ぎた報道を何かしなきゃいけないと改めて思いました。

 

デストロ016

デストロ016(1) (サンデーGXコミックス)

女子高生が、ひたすら殺戮するマンガ

デストロ246 の前日譚となる作品。

分類するとエロ&グロ系なんですかね。

言う程、エロ要素は濃くないんですが(笑)

個人的には「爽快アクション」に分類したいです。

(マンガなので、アレやコレは置いといて)

 

前作(デストロ246)は魅力的なキャラクターが3~5勢力に分かれて争う「パワーゲーム」も魅力の一つでした。

(でもゴチャゴチャせずにスッキリと分かり易い)

 

今作はマダ序盤のせいか、登場キャラが少なく「アクション」に焦点が合っている感じです。

もうちょっと「動く」キャラが増えてくれた方が好みかも。

今後の展開に期待。

 

ファンにとっての「ご褒美」は『仙崎』の正体が明かされたことですね。

木曜組曲

木曜組曲 〈新装版〉 (徳間文庫)

人間の生々しい感情が濃密に描かれている

ミステリィをベースにしつつ、「嫉妬」「憧れ」「挫折」「憎しみ」「尊敬」などといった、人間の生々しい感情が濃密。
途中から「犯人は誰か?」より、登場する女性たちの「心の奥底に潜んでいる感情が何か」ということに夢中になっていた。

そして相変わらず情景描写が素晴らしく、自然と目にシーンが浮かぶ。

 

欠点を挙げれば「話が二転三転し過ぎ」「登場人物の血縁関係がモノすご解かり難い」といったところか。
ごく些細ではあるけれど。

 

 

ドラマ化もされているけど、まだ未見~。

 

 

 

 

小説・秒速5センチメートル

小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

映画に負けないクオリティの高さ

冒頭だけ「単語の羅列感」が気になります。
書き慣れたのか、後半は特に気にならず。


映画版でも思ったけど、純文学的な味わい。
話の展開は地味だけど、映画より「更に丁寧に」人物の心情が描かれる。
特に第3章である【秒速5センチメートル】。
映画では一瞬しか出ない「彼女」にもスポットが当てられるし。

主人公(男)が(映画以上に)カッコ良く描かれ過ぎかなぁ~?
でも非常に共感できる部分もある。

 

映画版は切なさが強く残ったけど。
小説版は「大人になる過程」が残ったかな~
思いに引きずられるのではなく、良い形で自分の中に溶け込ませていくというか。
「ほのかな暖かさ」みたいな感覚を受けた。


まぁ、あぁいう映画を作る人だから、こういう小説も書けて不思議じゃないわなぁ。
期待通りでしたね。

世界のお金持ちが実践するお金の増やし方

世界のお金持ちが実践するお金の増やし方

 

サクサクと読み終わる、情報の分量と密度(初心者向けの内容)

内容的には、これから投資の世界に入るような初心者に向けたものです。

投資の経験者なら、1時間くらいでサクッと読める分量と密度。

転職、健康など人生全般に関して触れており、ガチガチの投資本じゃなかったのは個人的にガッカリ。

高橋ダン氏の考え方に参考になる部分もありましたので、完全に無駄では無かったかな~と思うのですが・・・。

(「逆戦略」とか「短期投資」とか)

この手の本ならお金の大学の方がオススメですかね。

izumiry-o.hatenablog.com

 

コモディティビットコインが入っている

コモディティの大切さを懸命に説かれていますが、ビットコインも含まれています。

これはちょっと違和感を感じました。

個人的にビットコインは「投機」と見ているからです。

私も昔はビットコインを買っていましたが、7万円だけ儲けて完全撤退しました。

世界のトレンドだと「投資」に入るんですかね??